From Yumi
No.44 夏の日は爽やかに過ぎて
8月の終わりに、南国宮崎を訪れました。
この夏、休みを自宅で過ごし、
結局どこにもプライベートな旅行に行かなかった私は、
明るい日差しに輝く青い空、青い海の眩しさに、
すっかりリゾート気分に浸ってしまいました。
車で空港から約1時間。
日向灘に面し、尾鈴連峰を臨む川南町に着きました。
日本3大開拓地のひとつと言われるこの町のホールに入ると、
たくさんの子どもたち、中高生、大人の皆さんに迎えられました。
この町の合唱団を指揮・指導されている榎本潤さんのお誘いにより、
「サマーコンサート」に特別出演させていただいたのです。
第一部は私と榎本さんのピアノによるデュオ。
一年ほど前から各地でご一緒させていただいている榎本さんの
深い音楽性と幅広い表現力にはつねづね感服していますが、
今回はいつにも増して榎本さんのピアニズムが光ります。
そして、第二部はいよいよ合唱の皆さんとの共演。
中学・高校と聖歌隊で歌っていたこともある私は合唱が大好きですが、
フルートで共演する機会というのはなかなかないことです。
合唱団の皆さんの真摯な姿勢、榎本さんによる編曲の巧みさも相まって、
心から楽しんで演奏することができました。
誰もが持っている声という楽器を最大限に発揮して、
心を合わせて歌うということは本当に素晴らしいことです。
そしてその素晴らしさに目覚め、よりよい音楽を共に目指す仲間を持つということは、
もっと素晴らしいことではないでしょうか。
それを引き出しておられる榎本さんの情熱、きめ細やかな指導、
それに一生懸命ついていっている合唱団員の皆さんの気持ちが舞台に溢れていて、
一緒に演奏する私に伝わってきました。
そして客席からそれを見守り、一心に耳を傾けるご家族や町の人々の表情に触れ、
心がとても温かくなりました。
幕が下りた後、立ち働くスタッフの皆さんの姿を見ながら、
これだけのイベントを主催・運営していくご苦労に思いを馳せ、
これから先も素敵なハーモニーが川南町に流れていくことを、心から願いました。
すっかり日の落ちたホールの出口で、学生服の中高生に見送られながら、今年の夏が爽やかに去っていくのを感じていました。
この夏、休みを自宅で過ごし、
結局どこにもプライベートな旅行に行かなかった私は、
明るい日差しに輝く青い空、青い海の眩しさに、
すっかりリゾート気分に浸ってしまいました。
車で空港から約1時間。
日向灘に面し、尾鈴連峰を臨む川南町に着きました。
日本3大開拓地のひとつと言われるこの町のホールに入ると、
たくさんの子どもたち、中高生、大人の皆さんに迎えられました。
この町の合唱団を指揮・指導されている榎本潤さんのお誘いにより、
「サマーコンサート」に特別出演させていただいたのです。
第一部は私と榎本さんのピアノによるデュオ。
一年ほど前から各地でご一緒させていただいている榎本さんの
深い音楽性と幅広い表現力にはつねづね感服していますが、
今回はいつにも増して榎本さんのピアニズムが光ります。
そして、第二部はいよいよ合唱の皆さんとの共演。
中学・高校と聖歌隊で歌っていたこともある私は合唱が大好きですが、
フルートで共演する機会というのはなかなかないことです。
合唱団の皆さんの真摯な姿勢、榎本さんによる編曲の巧みさも相まって、
心から楽しんで演奏することができました。
誰もが持っている声という楽器を最大限に発揮して、
心を合わせて歌うということは本当に素晴らしいことです。
そしてその素晴らしさに目覚め、よりよい音楽を共に目指す仲間を持つということは、
もっと素晴らしいことではないでしょうか。
それを引き出しておられる榎本さんの情熱、きめ細やかな指導、
それに一生懸命ついていっている合唱団員の皆さんの気持ちが舞台に溢れていて、
一緒に演奏する私に伝わってきました。
そして客席からそれを見守り、一心に耳を傾けるご家族や町の人々の表情に触れ、
心がとても温かくなりました。
幕が下りた後、立ち働くスタッフの皆さんの姿を見ながら、
これだけのイベントを主催・運営していくご苦労に思いを馳せ、
これから先も素敵なハーモニーが川南町に流れていくことを、心から願いました。
すっかり日の落ちたホールの出口で、学生服の中高生に見送られながら、今年の夏が爽やかに去っていくのを感じていました。
2006年8月30日
山形由美
山形由美