Profile
豊かで美しい音色、確かなテクニックに支えられた演奏と、温かな人柄とが相まって、多くのファンを得てきた山形由美は、1986年のデビュー以来「聴く人を幸せな気持ちにするフルーティスト」として、つねに第一線で活躍し続けている。
東京都出身。4歳より音感教育、ピアノ、ヴァイオリンを始める。6歳より橘バレエ学校にてクラシックバレエを学び、牧阿佐美、森下洋子、故豊川美恵子などの諸氏に師事。レニングラードバレエ団日本公演に参加。14歳のクリスマスの夜に出会った音色に強く惹かれ、フルートを学び始める。立教女学院中学、高校在学中は聖歌隊員として数多くの宗教曲に触れながら、音楽に没頭する日々を送る。東京藝術大学音楽学部器楽科にてフルートを専攻。在学中、バイロイト青年音楽祭に参加。同大学卒業後渡英。これまでに野口博司、故小泉剛、エドワード・ベケット、スーザン・ミラン、トレヴァー・ワイなどの諸氏に師事。またサー・ジェームズ・ゴールウェイには数少ない弟子のひとりとして教えを受けてきている。
1986年キングレコードよりファーストアルバムをリリース、同年第1回リサイタルを開催。またたく間にフルートの新星として知られるようになる。以降、サントリーホール、ザ・シンフォニーホール、カザルスホール、紀尾井ホール、浜離宮朝日ホールなどでの自主リサイタルをはじめとするソロ活動に加え、都響、読売日響、東響、日本フィル、新日本フィル、東フィル、札響、大フィル、関西フィル、大阪センチュリー響、広響、九響、群響、アンサンブル金沢などの全国主要オーケストラとの共演をおこなっている。またロンドン室内オーケストラ、ベルリン室内管弦楽団、ルーマニア室内管弦楽団、イ・ムジチ合奏団、ヴェネツィア室内合奏団など海外オーケストラとの共演も多く、国内外でその評価は高い。
92年に再渡欧、更なる研鑚と海外での演奏経験を経て帰国。一層深みを増した音色と高い技術に支えられた演奏は、注目を集めた。95年5月「神戸クラシックエイド」におけるロリン・マゼール指揮、ピッツバーグ交響楽団との共演では3000人の聴衆を魅了し、新たなる飛躍を感じさせた。演奏活動10周年を迎えた96年には意欲的なプログラムによるリサイタル・ツアーを全国17ヶ所で展開、同時にソニークラシカルより記念CDをリリースし、大きな話題となる。97年に開催したオールバロック・プログラムによるリサイタルでは、音楽へのより深い取り組みによって新境地を開く。2001年には15周年を迎え、記念エッセイ集『フルート、天使の歌』(時事通信社)を発表し、翌2002年には英国でリサイタルを開催。2005年11月、初のプロデュースに挑戦したCD「Luce〜ヴェネツィアの光と夢〜」をリリース(イマジンベストコレクション)。デビュー以来重ねてきた演奏活動や12枚に及ぶCD制作で培った豊かな経験を生かし、イタリアでヴェネツィア合奏団との共演で録音されたこのCDは、まさに渾身の一枚となり、のちにイタリアのレーベル、リヴォアルトからもリリースされた。
2006年には同合奏団とデビュー20周年ツアーを日伊で開催。CDのヒットと相まって大きな話題を呼んだ。2007年、ヴェネツィア室内合奏団のリーダー、パオロ・コニョラート(チェンバロ)とダヴィデ・アマーディオ(チェロ)とのトリオツアーを敢行。その鮮やかな演奏が、各地での熱気を生み出した。2008年には、デビュー盤以降キングレコードよりリリースされたCD9タイトルがデジタル・リマスタリングにより完全復刻発売され、常に時代をリードしてきたフルーティスト、山形由美の軌跡が再認識された。 2009年には再びヴェネツィアのアーティストとトリオツアーを行うほか、イマジン七夕コンサートでは4回目となる総合司会を務め、多才ぶりが発揮された。2010年は、リサイタルはもとよりブーニンガラコンサートを始め様々なコラボレーションに挑戦。
デビュー25周年を迎えた2011年は、セルフプロデュース第2弾となる記念CD「Anthology 〜愛のアンソロジー」(イマジンベストセレクション)をバレンタインデーにリリース。更にホワイトデーには初の楽譜集をアルソ出版より発表。全国各地で行った記念ツアーは大盛況となる。特に浜離宮朝日ホールでのファイナルコンサートでは、プロデュース能力を最大限に発揮し、「見事な構成による洗練された公演」と評される。 また「確かな技術と、美音にのみに寄りかかることがなく、心情を描き分ける」と、その繊細な音楽性が高い評価を受けた。演奏生活30周年を迎えた2016年9月には、セルフプロデュース第3弾となる記念CD「Eternally ~永遠のジゼル」(イマジンベストセレクション)をリリース。バレエや舞踏音楽とフルートの魅力が融合したアルバムは各方面で高い評価を受け、レコード芸術特選盤に選定された。同年開催された記念ツアーは、国内はもとよりパリでも大成功を収めた。
2019年には「The Trio」を結成し、ピアノの菅野潤、三味線の常磐津文字兵衛とヨーロッパデビューを果たした。バルセロナ、パリ、ザルツブルクでは和と洋のコラボレーションによる斬新な取り組みが大きな話題を呼んだ。
35年周年を迎える2021年には、3回目となるトーク&コンサート「由美の部屋」の開催を始め、山形のプロデュース力を生かしたコンサートが予定されている。
今までの、各地で行ってきた精力的な演奏活動やTV・ラジオ出演などを通じて、フルートに対する人々の関心を広く集め、フルート愛好者を増やした功績は大きい。また独自の感性による曲の開拓や委嘱にも積極的で、フルート界に新たなレパートリーを生み出している。また、栃木県より「とちぎ未来大使・那須高原そよかぜの調べ広報官」の任命を受け、全国に栃木のよさを広めている。西オーストラリアワイン親善大使、コマンドリー・ド・ボルドーのコマンドゥールとして活動。家庭画報(世界文化社)のビューティアンバサダーとして美容について語るなど、優れた演奏家としてはもちろん、その枠にとどまらない多彩な活動の幅は、一層の広がりを見せている。
東京都出身。4歳より音感教育、ピアノ、ヴァイオリンを始める。6歳より橘バレエ学校にてクラシックバレエを学び、牧阿佐美、森下洋子、故豊川美恵子などの諸氏に師事。レニングラードバレエ団日本公演に参加。14歳のクリスマスの夜に出会った音色に強く惹かれ、フルートを学び始める。立教女学院中学、高校在学中は聖歌隊員として数多くの宗教曲に触れながら、音楽に没頭する日々を送る。東京藝術大学音楽学部器楽科にてフルートを専攻。在学中、バイロイト青年音楽祭に参加。同大学卒業後渡英。これまでに野口博司、故小泉剛、エドワード・ベケット、スーザン・ミラン、トレヴァー・ワイなどの諸氏に師事。またサー・ジェームズ・ゴールウェイには数少ない弟子のひとりとして教えを受けてきている。
1986年キングレコードよりファーストアルバムをリリース、同年第1回リサイタルを開催。またたく間にフルートの新星として知られるようになる。以降、サントリーホール、ザ・シンフォニーホール、カザルスホール、紀尾井ホール、浜離宮朝日ホールなどでの自主リサイタルをはじめとするソロ活動に加え、都響、読売日響、東響、日本フィル、新日本フィル、東フィル、札響、大フィル、関西フィル、大阪センチュリー響、広響、九響、群響、アンサンブル金沢などの全国主要オーケストラとの共演をおこなっている。またロンドン室内オーケストラ、ベルリン室内管弦楽団、ルーマニア室内管弦楽団、イ・ムジチ合奏団、ヴェネツィア室内合奏団など海外オーケストラとの共演も多く、国内外でその評価は高い。
92年に再渡欧、更なる研鑚と海外での演奏経験を経て帰国。一層深みを増した音色と高い技術に支えられた演奏は、注目を集めた。95年5月「神戸クラシックエイド」におけるロリン・マゼール指揮、ピッツバーグ交響楽団との共演では3000人の聴衆を魅了し、新たなる飛躍を感じさせた。演奏活動10周年を迎えた96年には意欲的なプログラムによるリサイタル・ツアーを全国17ヶ所で展開、同時にソニークラシカルより記念CDをリリースし、大きな話題となる。97年に開催したオールバロック・プログラムによるリサイタルでは、音楽へのより深い取り組みによって新境地を開く。2001年には15周年を迎え、記念エッセイ集『フルート、天使の歌』(時事通信社)を発表し、翌2002年には英国でリサイタルを開催。2005年11月、初のプロデュースに挑戦したCD「Luce〜ヴェネツィアの光と夢〜」をリリース(イマジンベストコレクション)。デビュー以来重ねてきた演奏活動や12枚に及ぶCD制作で培った豊かな経験を生かし、イタリアでヴェネツィア合奏団との共演で録音されたこのCDは、まさに渾身の一枚となり、のちにイタリアのレーベル、リヴォアルトからもリリースされた。
2006年には同合奏団とデビュー20周年ツアーを日伊で開催。CDのヒットと相まって大きな話題を呼んだ。2007年、ヴェネツィア室内合奏団のリーダー、パオロ・コニョラート(チェンバロ)とダヴィデ・アマーディオ(チェロ)とのトリオツアーを敢行。その鮮やかな演奏が、各地での熱気を生み出した。2008年には、デビュー盤以降キングレコードよりリリースされたCD9タイトルがデジタル・リマスタリングにより完全復刻発売され、常に時代をリードしてきたフルーティスト、山形由美の軌跡が再認識された。 2009年には再びヴェネツィアのアーティストとトリオツアーを行うほか、イマジン七夕コンサートでは4回目となる総合司会を務め、多才ぶりが発揮された。2010年は、リサイタルはもとよりブーニンガラコンサートを始め様々なコラボレーションに挑戦。
デビュー25周年を迎えた2011年は、セルフプロデュース第2弾となる記念CD「Anthology 〜愛のアンソロジー」(イマジンベストセレクション)をバレンタインデーにリリース。更にホワイトデーには初の楽譜集をアルソ出版より発表。全国各地で行った記念ツアーは大盛況となる。特に浜離宮朝日ホールでのファイナルコンサートでは、プロデュース能力を最大限に発揮し、「見事な構成による洗練された公演」と評される。 また「確かな技術と、美音にのみに寄りかかることがなく、心情を描き分ける」と、その繊細な音楽性が高い評価を受けた。演奏生活30周年を迎えた2016年9月には、セルフプロデュース第3弾となる記念CD「Eternally ~永遠のジゼル」(イマジンベストセレクション)をリリース。バレエや舞踏音楽とフルートの魅力が融合したアルバムは各方面で高い評価を受け、レコード芸術特選盤に選定された。同年開催された記念ツアーは、国内はもとよりパリでも大成功を収めた。
2019年には「The Trio」を結成し、ピアノの菅野潤、三味線の常磐津文字兵衛とヨーロッパデビューを果たした。バルセロナ、パリ、ザルツブルクでは和と洋のコラボレーションによる斬新な取り組みが大きな話題を呼んだ。
35年周年を迎える2021年には、3回目となるトーク&コンサート「由美の部屋」の開催を始め、山形のプロデュース力を生かしたコンサートが予定されている。
今までの、各地で行ってきた精力的な演奏活動やTV・ラジオ出演などを通じて、フルートに対する人々の関心を広く集め、フルート愛好者を増やした功績は大きい。また独自の感性による曲の開拓や委嘱にも積極的で、フルート界に新たなレパートリーを生み出している。また、栃木県より「とちぎ未来大使・那須高原そよかぜの調べ広報官」の任命を受け、全国に栃木のよさを広めている。西オーストラリアワイン親善大使、コマンドリー・ド・ボルドーのコマンドゥールとして活動。家庭画報(世界文化社)のビューティアンバサダーとして美容について語るなど、優れた演奏家としてはもちろん、その枠にとどまらない多彩な活動の幅は、一層の広がりを見せている。
(2020年10月現在)
テレビ・ラジオ出演
フルーティストとしてめざましい活躍をする一方、デビュー当初からマスコミ出演も多く、クラシックファンのみならず、全国に広くその存在を知られている。NHKBS「N響サテライトアワー」案内役、NHK総合テレビ「連想ゲーム」解答者、テレビ東京「私の美術館」案内役、「関口宏のサンデーモーニング」コメンテイター、サンテレビ「山形由美のマイルーム」、朝日放送「ミッドナイトジャズ」、東京FM「風のモノローグ」、NHK教育「趣味悠々 日本画」、NHK総合「お昼ですよ ふれあいホール」、NHKラジオ第一「日曜ラジオマガジン」へのレギュラー出演などをとおして、その爽やかなパーソナリティが広い年齢層から支持を得ている。2度に渡るヨーロッパ生活をとおして培われた国際感覚や感性が、NHKBS「世界悠々〜イギリス編」では十分に生かされ、各方面から好評を博した。また、2006年夏には人物ドキュメンタリー番組として人気のテレビ東京「ソロモン流」で那須高原での暮らしぶりや演奏活動が紹介され、大きな反響を呼び、2009年にはNHK「おしゃれ工房」でも那須暮らしが特集された。
とちぎテレビ「とちぎブランド情報番組 栃木のきらめき」では、初のナレーションに取り組み、栃木の魅力を伝える助力となった。
とちぎテレビ「とちぎブランド情報番組 栃木のきらめき」では、初のナレーションに取り組み、栃木の魅力を伝える助力となった。
CM出演
現在まで出演したCMは、資生堂、第一証券、滋賀銀行、三越新宿店、三越千葉店、山勝真珠、ドトールコーヒー、三国コカコーラ、セキスイツーユーホームなど10社以上に及ぶ。
執筆活動
様々な雑誌・新聞などにエッセイを発表するほか、2001年秋には、デビュー15周年記念エッセイ集『フルート、天使の歌』(時事通信社)を出版。音楽家、そしてひとりの女性としての真摯な生き方が共感を呼んでいる。
趣味
幼い頃から手仕事が好きだったが、2000年に東京を離れ栃木県那須高原に常住したことをきっかけに、演奏旅行の合間にガーデニング、インテリア、お菓子づくり、ビーズ刺繍などを本格的に手掛けるようになった。現在は休暇などにたびたび那須を訪れ、自然の中でのドライブや温泉めぐり、ウォーキングなどを楽しんでいる。
バースデー・血液型
バースデーは5月17日。偶然にも大フルーティスト、マルセル・モイーズ、アンドレ・ジョネ氏と同日生まれ。
牡牛座。AB型。
牡牛座。AB型。