From Yumi
2017年を迎えて 〜30周年記念パリ公演のご報告〜
皆さま、厳寒の候、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
昨年秋から30周年記念行事が続いていたため、なかなかフロムユミを更新できず、心苦しく思っておりました。2017年を迎え、落ち着いてまいりましたので、今回は昨年11月に行なわれました、30周年記念パリ公演を振り返ってみたいと思います。「山形由美友の会 ユミットクラブ」の会報「ユミットプレス」新年号に掲載されたインタビュー記事をご紹介させていただきますので、お読みいただけましたら幸いです。
昨年秋から30周年記念行事が続いていたため、なかなかフロムユミを更新できず、心苦しく思っておりました。2017年を迎え、落ち着いてまいりましたので、今回は昨年11月に行なわれました、30周年記念パリ公演を振り返ってみたいと思います。「山形由美友の会 ユミットクラブ」の会報「ユミットプレス」新年号に掲載されたインタビュー記事をご紹介させていただきますので、お読みいただけましたら幸いです。
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デビュー30周年記念リサイタル、パリ公演が大成功!
30周年ツアーのハイライトとなる公演が、11月9日、パリ日本文化会館で開催されました。大ホールは満席となる大盛況。この公演を経ての思いを、由美さんに語っていただきましょう。
・このパリ公演は、どのような経緯で実現されたのでしょうか。
・義母の古い友人でパリに長く住んでおられる方が、30周年に私の演奏を是非パリで聴きたい、と動いてくださったのです。ピアニストの菅野潤さんもパリ在住ですので、おふたりで様々な準備もしてくださり、ありがたいことでした。
・ステージではどのような思いで演奏されましたか
・まずステージに出て驚いたのが、お客様の熱心な表情でした。演奏中も、食い入るような目で見つめられるのです。7割が現地のフランス人と聞いていますが、私の内部を洞察されるようなエネルギーを感じました。それに応えるように、自分が、かつてないほど高まっていくのを感じました。
・終演時の反応はいかがでしたか。
・加藤昌則さんに委嘱した新作「旅する笛」を吹き切ったとき、とても大きな拍手をいただきました。日本という国、自分たちの演奏が受け入れられたということを実感し、大きな喜びに包まれました。ステージから去る途中から早くもアンコールを求める手拍子になり、結局3曲演奏しました。
・ピアノの菅野さんはどのようにおっしゃっていましたか。
・はい。菅野さんのご家族、パリでのご友人も多く見えていたのですが、これは大成功だとおっしゃってくださっていたそうです。うれしいことに、私も直に「素晴らしかった!」との言葉を多くいただきましたし、主催のパリ文化会館関係者の皆さんも大変喜んでくださいました。これも、菅野さんとCDを制作し、演奏を重ね、深めてきたからこそと、菅野さんに感謝しています。
・今、どのようなお気持ちですか?
・パリで演奏する前、気負うものは何もありませんでした。普段の自分を出せるようにと心がけていただけなのです。それが思いがけず、自分でもびっくりするようなエネルギーが出て、パリの聴衆の方々に受け入れていただいた。実はフランスはフルート大国なのです。自分がこれまでやってきたことが間違っていなかった、という思い、そしてもっともっとフルートを突き詰めていきたいという希望を得ることができました。パリで演奏できて、本当によかったです。
(「ユミットプレス」2017年新年号より転載)
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国内外での記念ツアーやCD制作など、30周年に得た経験から、多くのものを学ぶことができました。そして、これまでフルートを続けてこられたことへの感謝でいっぱいです。皆さまのご支援あってのことと、御礼申し上げます。これからも更に音楽を探求していきたいという希望に燃えておりますので、これからもよろしくお願いいたします。
各地で相次ぐ地震、また記録的な豪雪や寒さなどの影響を受けられた方も多くおいでだと思います。今年が皆さまにとりまして、平安で幸せに充ちた年となりますよう、心から願っております。
2017年1月30日
山形由美
山形由美
*「山形由美友の会 ユミットクラブ」入会にご興味のあるかたは、こちらのページをご覧ください。
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