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〜アニバーサリーイヤーを越えて〜

2012年に入り、早いもので1ヶ月が経とうとしています。
各地で寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
ご健勝であられますよう、心より願っております。

激動の2011年を、私たちは忘れることはないでしょう。これからも、それぞれの2011年が存在し続けるのだと思います。
私にとっての2011年は、たまたまデビュー25周年の年にあたりました。思い返せば1年前の今頃は、記念CD「 愛のアンソロジー」のリリースを半月後に控え、ワクワクしていたのでした。その後、ひなまつりの日に記念ツアーが開始。そして、ホワイトデーに出版予定の初楽譜集が納品されるのを待つばかりだった3月11日、あの東日本大震災は起こりました。

その後の混乱の中、皆さまからのご尽力や応援をいただきツアーは敢行されましたが、その中のいくつかにはチャリティを趣旨とさせていただいたものもございました。

考えてみますと、今まで数多くのチャリティコンサートに出演してまいりました。アルメニア地震、阪神淡路大震災、スマトラ沖地震…。そのたびに、被害に遭われた方たちのお痛みを少しでも感じ取れるよう努力し、少しでも、間接的でもいいから、お役に立てることができれば、という思いで、感情をコントロールしながら演奏に臨んできました。
しかし今回、あまりに大きな痛手と、多くの悲しみが押し寄せてきてしまったため、なかなか気持ちの整理がつきませんでした。しかし一方で、各方面で支援に立ち上がった人々の姿や様々な活動のニュースを目にするたび、人間にはこれほどの良心と思いやりの心があったのか、ということを知らされました。それはまさしく、愛の心だと感じました。そのことを学んだ代償はあまりに大きく、計り知れないものですが、心に深く刻み付けねばならないと思いました。

おかげさまで12月25日、浜離宮朝日ホールでのファイナルコンサート「愛のアンソロジー」の日を迎えました。素晴らしい共演アーティストの皆さんと愛を歌った曲の数々を演奏しながら、この激動の1年、そして今まで演奏してきた25年の道のりを心の中でずっしりと受け止めました。
昨年の今頃、25周年を迎えた喜びだけを胸に抱いていたのとはまったく異なった「アニバーサリーイヤー」となりました。 それを越えた今、音楽のもつ役割を、改めて深く噛み締めていきたいと思っております。
皆様にとりまして、2012年が希望に満ちた年となりますよう、心の底からお祈りしております。

2012年1月31日
山形由美
 
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