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ショパンイヤーの再会 〜ブーニン・チャリティ・ガラ・コンサートに参加して〜

各地で梅雨明けが発表され、いよいよ夏気分も高まってきましたね。
なにかと気忙しく、皆様にお便りするのが本当に久しぶりとなってしまいましたこと、お詫び申し上げます。

さて、今月3日に、とても懐かしい再会がありました!
サントリーホールで開かれたコンサートで、なんと21年ぶりにピアニストのスタニスラフ・ブーニンさんと同じ舞台を踏んだのです。 ショパンコンクールで輝かしい優勝を飾ったあとの大ブームの中、アルメニアを襲った大地震に心を痛められたブーニンさんは、1989年にチャリティコンサートを開くことを決意なさいます。ブーニンさんご自身から、私、ジャズピアニストの山下洋輔さん、そしてヴァイオリンの古澤巌さんに協力を要請され、私たちは喜んで参加させていただいたのでした。その様子はNHKの芸術劇場でも中継されましたので、覚えておいでの方もいらっしゃるかもしれません。


今年、ショパン生誕200年とショパンコンクール優勝25周年を迎え、更に精力的に活動されているブーニンさんは、再びチャリティガラコンサートを催されることとなり、私と山下洋輔さん、そしてヴァイオリンの天満敦子さんやハープの早川りさこさんが出演することになりました。

私は早川さん、ベルリン交響楽団と共演いたしましたが、演奏前に司会の池辺晋一郎さんと八塩圭子さんから前回の思い出を質問されたブーニンさんは、 「今回も山形さんに出演していただけて、とてもうれしいです。25年前、バッハを共演したことが心に残っています。シチリアーノを演奏し、バディネリに移ったとき、ものすごく速く弾いてしまい、すみませんでした」 と、ユーモアを交えて受け答えし、会場の笑いを誘いました。それまではフルートと共演なさったことはなかったということでしたので、ずいぶん楽しんで演奏してくださったようですし、きっと強い記憶に残ったのではないかと思います。 私は、ショパンのノクターン(遺作)嬰ハ短調を共演したときの、ブーニンさんの美しい音色が、今でも心に残っています。

その数年後、パーティでお目にかかった際に、父親となられたブーニンさんからよちよち歩きの息子さんを紹介されましたが、今回は、その甲斐・セバスチャン・ブーニンさんが何と17歳となられており、立派なピアノ演奏を披露されたことには驚きました。月日の経つ早さを実感しました。 ショパンの協奏曲や、山下洋輔さんとジャズを披露されたりと、ブーニンさんの演奏の素晴らしさは言うまでもありませんでしたが、変わらない優しさと、思いやりに溢れたお人柄を改めて感じた一夜でした。益々のご活躍をお祈りいたします。

2010年7月19日
山形由美
 
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