山形由美 オフィシャルサイト

すっかりご無沙汰しています。
新年のご挨拶をさせていただいてから、早くも暦は春になりました。節分を過ぎバレンタインデーを迎えると、心が明るく暖かくなってきますよね。 13日は和歌山で、バレンタインコンサートに出演しました。その夜は広い地域で春一番が吹き荒れる天候だったのですが、和歌山も例外ではなく、まさに春の到来を身を持って感じました。聞くところによると、県下では早咲きの桜が開花したとか。コートもいらないくらいの暖かさに驚かされました。

和歌山での公演は、5.6年ぶりだったでしょうか。実は全国でも一番訪れる機会の少ない県なのです。演奏活動を始めてほどなく、全国の都道府県でコンサートを開くことができたのですが、なぜか最後までどうしても埋まらなかったのが和歌山県でした。それだけに、和歌山の演奏会というのは印象が強く、貴重な思いがします。その夜は愛をテーマにしたプログラムを組んだのですが、地元の方たちに楽しんでいただけたようで、とてもうれしく思いました。

バレンタインというと、私が大切にしているのが、ヴェネツィアでレコーディングをした「サン・サムエレ教会」での思い出です。大運河に面したその教会には、聖バレンタインが葬られ、祀られているのです。愛の聖人、バレンタインの御心に見守られたからこそ、CD「LUCE」が私にとって大切な1枚として完成できたのだと感じています。今年のバレンタインデーも、きっとたくさんの人たちが訪れ、愛に満たされたことでしょう。
これから3月にかけて、千葉、東京・練馬、栃木県・那須、東京・津田ホールなど、関東でのコンサートが続きます。春の調べを聴きに、どうぞお出かけくださいね。