山形由美 オフィシャルサイト

素敵なシーズンを迎えました。
私は様々なところを訪れ、クリスマスの音楽をお届けしています。
先日は北海道・旭川に滞在しました。大雪クリスタルホールという、それはきれいな響きを持ったホールがあり、初日の公開レッスンでは8名の受講生の皆さんが、熱心に取り組んでくれました。外はマイナス7度の寒さでしたが、ホールの中は生徒さんの熱気に満ちていました。私のちょっとしたアドバイスで、ガラッと吹き方や音楽の捉え方が変わるのは、教えていて一番うれしい瞬間です。短い時間ではありましたが、それぞれに何かひとつでもヒントを得て、これからに生かしてもらえれば、と願いました。
そしてリサイタルとの合間には、念願だった旭山動物園にも行ってきたんですよ！日本最北の、そして動物の行動に合わせた観察ができると大人気の動物園です。雪の降り積もる中、びっくりするほどたくさんの人たちが訪れていました。シロクマやペンギンたちのかわいいこと！そのしぐさや表情を見ているだけで、時の経つのも忘れてしまいそうでした。そしてその晩のコンサートでは、チェンバロやピアノに合わせたプログラムで演奏しましたが、北国の白い世界の中、地元の皆さまと、音楽を分かち合える喜びを感じたのでした。

そして長野にも行ってまいりました。
八ヶ岳高原音楽堂といえば、名演奏家たちが歴史を刻み、年間を通して様々なアーティストが登場するホールとして知られていますが、私はこのたび南牧村の小中学生とご父兄のための「ふれあいコンサート」と、フルートリサイタル「星きらめく夕べ」の昼夜2回のコンサートに出演しました。プログラムは聴いてくださる方たちのことを思い浮かべながら、時間をかけて作ったそれぞれに異なったもの。昼は明るく晴れ渡った日差しが、そして夜は暮れなずむ夕日がホールの大きな窓から差込む中、ロマンティックな気分を味わいながらの演奏となりました。

こうして雪国を訪ねているせいか、今年はクリスマス気分が一層高まります。白い雪とツリーの輝きは、心を安らかに、そして暖かくしてくれるのですね。
皆さまも、どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください。
そして来る年が、幸せに満ちたものとなりますよう、心からお祈りしています。