Home

山形由美 オフィシャルサイト

Via Arietta


From Yumi

 
 
ミュージック プレイヤー
 

Contact

ご意見、お問合せはメールにて
ご連絡ください。
yumitt@yumi-yamagata.com
 

No.51 さくら・サクラ・桜

暖冬の影響でかなり早まるかと思われた桜の開花が、寒の戻りでいくらか遅れていたものの、この数日の間に、各地で急激に見頃を迎えている。

私は一昨日、東京でほぼ満開を迎えた桜を眺めながら、親しい友人たちと食事を楽しんだ。冬に偶然見つけたレストランが、住宅地の桜並木に面していたことが心に残っていて、次は絶対に桜の季節にまた来たい、と思っていたのがかなったのである。
いつ頃満開を迎えるかを予想しながら、全員のスケジュールを合わせるのが大変だったし、その日に2階の窓際の席を予約するのにもまた苦労したのだが、その甲斐あって、素晴らしい夜桜と共にイタリア料理のディナーを存分に楽しむことができた。
舌鼓を打ちながら積もる話しに興じていると、夜空に薄ピンクの花びらが風に乗って、はらはらと散っている。
「見て見て!きれい!」
とひとりが気付くと、話をやめて皆でそれを眺める。
こんなシーンが何度となく繰り返され、ゆっくりと夜は過ぎていった。

思えば去年は、目の前に大きな一本の桜が枝を広げている都心のレストランでディナーを楽しんだのだった。窓から眺めると桜の背景にはびっくりするほど近くに東京タワーがそびえ建っている。タワーのライティングが映って、びっしりと咲き誇る桜の花がオレンジっぽい色に染まっていたことを思い出す。
あれからもう一年経ったのだ、と桜によって気付かされる。
桜は誰にでも思い出を作り、それと同時に新たな気持ちを運んできてくれる花。
これから新しい門出を迎える若者たちになら尚更であろう。
これからの数日、少しでも美しい花が残って彼らたちを祝福してくれるようにと、心から願っている。
2007年3月31日
山形由美
 
Page Top
 

このサイトに掲載されている記事、写真、あらゆる素材の著作権法上の権利はユミットクラブが保有、管理しております。
これらの素材を、いかなる方法においても無断で複写・転写することは禁じられております。
Copyright © Yumitt Club All Rights Reserved.