山形由美 オフィシャルサイト

各地から桜の便りが届き始めました。
今年はどこでお花見をしようかと、楽しみにしていらっしゃる方も多いことでしょう。
私も桜は大好き。長年住んだ吉祥寺の家からは井の頭公園がお散歩コースでしたし、大学生活を過ごした上野では、お花見に訪れる人たちの多さに圧倒されたものです。 毎年この季節が巡ってくると、何故か気持がリフレッシュされ、新たな意欲が湧いてくるのはうれしいことです。

今月の24日、久しぶりに東京でのリサイタルを開催することになりました。
会場の浜離宮朝日ホールは、フルートの音色を心地よく響かせてくれる、とても好きなホールのひとつで、10周年記念リサイタルを開いた想い出の場所でもあります。
今回は、「歌とリズムを訪ねて」と題して、新しい試みを取り入れてみました。
自分自身の息を吹き込んで奏でる楽器だからなのでしょうか、フルートを吹いていると、まるで歌を歌っているような気持になることが少なくありません。そんな歌心を大切に、オペラのアリアを題材にした名曲などを選び、前半に演奏したいと思います。
そして後半のテーマは「リズム」。
小さい頃から学んだバレエを再開し、時にはウィーンでワルツのレッスンを受けたりするほど踊り好きな私ですが、常日頃感じているのは、自分の体の中にあるリズムを大切にしたい、ということ。
頭や音符での理解ではなく、湧き出てくるようなリズムこそが音楽を生き生きとさせてくれるのだと思います。
今回は、マウワー作曲の「ソナタ・ラティーノ」をメインに、そしてピアニストもつとめてくださる作曲家の丸山和範さんの編曲による「ダンシングス・イン・ザ・ワールド」と題したミュージカルナンバーを綴ったメドレーも用意しました。パーカッションも活躍します。

「クラシック大好き」の方にも、「フルートのコンサート初めて」という方にもお楽しみいただけると思います。
是非ぜひ会場にお越し下さいね！
それでは皆様、お元気に花の季節をお過ごし下さい。