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No.64 藤の花に彩られて

皆様、今年のゴールデンウィークは、
爽やかにお過ごしになれたのではないでしょうか。
私は、日に日に新緑が芽吹いてくる那須で、ゆっくりと過ごしました。
連休明けのNHK・BS「週刊ブックレビュー」出演に備えて5冊の本をじっくりと読んだり、貯まっていた楽譜の整理をしたり。また、何年かぶりでフルートのタンポと呼ばれるキーの内側についている部分の総取替えをしたので、鮮やかになった音色で心地よく練習したりしていました。

4月29日には東京まで出かけました。出身中学・高校の同窓会があったのです。
4年に1度ある学年会には何回か行った事があるのですが、学院全体の総会に出るのはなんと高校を卒業以来初めてのこと。毎年ご案内が来るたびに、行きたいな〜とは思いつつ、なかなか出席しないでいるうち、ついに○○年経ってしまったという訳なのです。
でも今年は招待学年に当たるということでご招待を受けたので、同級生たちと相談し、ありがたく出席することにしたのでした。
吉祥寺から井の頭線に乗り、井の頭公園駅を過ぎる頃から、懐かしい思いが湧きあがってきました。何しろ小学1年のときから演奏活動を始め数年間過ぎるまで、ずっと井の頭沿線に住んでいたのですから。
駅を下り、校門をくぐるとすぐに中学・高校時代の担任の先生たちにお会いしました。そして、会場となっている礼拝堂に着くと、懐かしい顔、顔…。卒業以来一度も会っていない人も多かったのですが、少し経つと昔のままの雰囲気に戻ってしまいました。
何度がチャペルコンサートでの演奏のためにお邪魔している母校ですが、今回は一卒業生としての参加ですので、とても自由な気分で出席しました。今年高校を出たばかりの同窓生から、80代くらいになられる方まで、皆で声を合わせて聖歌を歌ったりお祈りをしていると、この学院に学べてよかった、という思いが満ちてきました。在学中にはついつい眠くなってしまった聖書や、司祭の先生によるお話も、心に沁み渡りました。やっぱり、経験の少ない若かった頃の自分とは少し違っているのだな、と感じもしました。

礼拝に引続き、場所を移しての懇親会も終わり、一番の仲良しだった友人と中庭に出てみました。歴史を経た藤棚には、今が盛りと紫色の花がたわわに下がっています。この庭で文化祭の野外ステージの演奏をしたこともありました。クリスマスには大きなヒマラヤ杉にたくさんのイルミネーションが灯っていましたっけ。
そんな思い出話は尽きませんでしたが、秋の学年会を楽しみにして、帰路に着いたのでした。
仕事や子育てにまい進してきた同級生たちも、少し立ち止まって足元を見られる年頃になったのかもしれません。きっと、一度離れてしまったいくつかの絆を、再び結び付けられる、そんな兆しを感じたうれしい午後でした。
2008年5月8日
山形由美
 
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