From Yumi
No.48 寒中お見舞い申し上げます
早いもので1月も後半に入りました。
皆さまはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。
年頭のご挨拶が遅くなりましたが、おかげさまで私は今年も充実した毎日を送っております。
今年の「お吹き初め」は1月7日。
那須連山の裾野に広がる大田原市の成人式でのことでした。
近代的な建築スタイルが印象的な那須野が原ハーモニーホールは、晴れがましさに満ち溢れた表情の振袖や正装に身を包んだ若者たちで埋め尽くされていました。
その新成人の皆さんが生まれた年に、私は演奏家としてのスタートを切りました。
ですからその間、彼ら1人ひとりの中にどれほどの時間と人生の重みが詰まっているかということを、私自身強い実感を持って捉えることができました。
思い起こしますと、この20年はひたすらフルートに向かう日々でした。
学生時代は「どんな形でもいいからずっとフルートに関わっていけたら」という淡い希望しか持っていなかった私でしたが、
ひょんなことから演奏家としてデビューし、それからというもの全てがフルートを中心に回る生活でした。
音楽以外の活動も「何か自分の音楽に少しでもプラスになるのではないか」と思うが故に少しずつ幅が広がってきたわけです。
そうして積み重ねた年月を経て迎えた昨年は、20周年記念イヤーとして深く記憶に残る年となりました。
記念CD「Luce 〜ヴェネツィアの光と夢〜」のプロモーションが年頭より始まり、以来数多くのテレビ・ラジオ出演、新聞・雑誌取材等を精力的にこなしましたが、ありがたいことにたくさんの方々にCDをお聴きいただくことができました。
またヴェネツィア室内合奏団をお迎えしてのツアーは7月に全国7ヶ所で開催され、大盛況をいただきましたし、10月にはツアーの最後を締めくくるべくヴェネツィアのサン・ヴィダル教会での演奏に臨みました。
高い天井に彼らの音楽と自分のフルートの音色が一体となって響き渡るのを聴きながら、まるで夢のように感じました。
そのとき、演奏家としてフルートと真剣に取り組み音楽を磨こうと日々努めてきたことへの、ひとつのごほうびをいただいたような気持ちに満たされました。
更にイタリアでもリリースされたCDを終演後の会場でたくさんの方に手に取っていただき、感激もひとしおでした。
そうした1年を経た年明け、「皆さんにこれからたくさんのよい出会いが訪れますように。そして大きく羽ばたいてくださいね」という、新成人の皆さんへのはなむけの言葉に続いて、メンデルスゾーンの「歌の翼に」を心を込めて演奏しました。
そしてそれは同時に、音楽家としての成人式を迎え、新たな年に進んでいく自分への願いにも通じていました。
今年も、もっともっとよい音楽を聴いていただくために頑張っていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、皆さまにとりまして、今年がより一層素晴らしい年になりますようお祈りしております。
皆さまはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。
年頭のご挨拶が遅くなりましたが、おかげさまで私は今年も充実した毎日を送っております。
今年の「お吹き初め」は1月7日。
那須連山の裾野に広がる大田原市の成人式でのことでした。
近代的な建築スタイルが印象的な那須野が原ハーモニーホールは、晴れがましさに満ち溢れた表情の振袖や正装に身を包んだ若者たちで埋め尽くされていました。
その新成人の皆さんが生まれた年に、私は演奏家としてのスタートを切りました。
ですからその間、彼ら1人ひとりの中にどれほどの時間と人生の重みが詰まっているかということを、私自身強い実感を持って捉えることができました。
思い起こしますと、この20年はひたすらフルートに向かう日々でした。
学生時代は「どんな形でもいいからずっとフルートに関わっていけたら」という淡い希望しか持っていなかった私でしたが、
ひょんなことから演奏家としてデビューし、それからというもの全てがフルートを中心に回る生活でした。
音楽以外の活動も「何か自分の音楽に少しでもプラスになるのではないか」と思うが故に少しずつ幅が広がってきたわけです。
そうして積み重ねた年月を経て迎えた昨年は、20周年記念イヤーとして深く記憶に残る年となりました。
記念CD「Luce 〜ヴェネツィアの光と夢〜」のプロモーションが年頭より始まり、以来数多くのテレビ・ラジオ出演、新聞・雑誌取材等を精力的にこなしましたが、ありがたいことにたくさんの方々にCDをお聴きいただくことができました。
またヴェネツィア室内合奏団をお迎えしてのツアーは7月に全国7ヶ所で開催され、大盛況をいただきましたし、10月にはツアーの最後を締めくくるべくヴェネツィアのサン・ヴィダル教会での演奏に臨みました。
高い天井に彼らの音楽と自分のフルートの音色が一体となって響き渡るのを聴きながら、まるで夢のように感じました。
そのとき、演奏家としてフルートと真剣に取り組み音楽を磨こうと日々努めてきたことへの、ひとつのごほうびをいただいたような気持ちに満たされました。
更にイタリアでもリリースされたCDを終演後の会場でたくさんの方に手に取っていただき、感激もひとしおでした。
そうした1年を経た年明け、「皆さんにこれからたくさんのよい出会いが訪れますように。そして大きく羽ばたいてくださいね」という、新成人の皆さんへのはなむけの言葉に続いて、メンデルスゾーンの「歌の翼に」を心を込めて演奏しました。
そしてそれは同時に、音楽家としての成人式を迎え、新たな年に進んでいく自分への願いにも通じていました。
今年も、もっともっとよい音楽を聴いていただくために頑張っていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、皆さまにとりまして、今年がより一層素晴らしい年になりますようお祈りしております。
2007年1月23日
山形由美
山形由美