From Yumi
No.41 吹奏楽で吹きまくりました!
去る5月14日、福岡は玄界灘に面した宗像市に行ってまいりました。
市民吹奏楽団として12年に渡り活動を続けてこられた、
宗像シンフォニックウィンズの演奏会に、
ゲストとしてお呼びいただいたからです。
プロの管楽器奏者が中学や高校の吹奏楽部出身である割合はとても高いのですが、
私はそうではなく、初めて吹奏楽の経験をしたのは芸大の授業でのことでした。
ですから、学校時代から吹奏楽で心をひとつにして合奏をしてきた人たちを
羨ましく思ってきましたので、今回お仲間に入れていただいて、
とてもうれしく思いました。
曲目は前半にモーツァルトのフルート協奏曲第2番、後半はガラッと雰囲気が変わり、
「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」「スター・ダスト」「オーヴァー・ザ・レインボウ」
などのスタンダードナンバーや、クラシックの名曲を軽快なジャズ風に
アレンジしたものなど変化に富んだプログラムでした。
団員さんは学生時代から吹奏楽に取り組み、社会人となった今でも活動を続けていらっしゃる方が殆どということで、
いかに熱の入った練習を重ねてこられてきたかが、
リハーサルの音を出してすぐに、よくわかりました。
オーケストラではなく吹奏楽でのモーツァルトの協奏曲というのは珍しいと思いますが、
団員さんによる編曲ということで、とても得がたい経験をさせていただきました。
弦楽器では苦もなく演奏できる規則的な音の区切れも、
管楽器のタンギングで持続させるのはとても難しいのですが、
お一人おひとりの努力で私も自由に演奏することが出来ました。
今年は生誕250周年のモーツァルト・イヤーですが、もしモーツァルト自身が聞いたら、
どんなにかおもしろがってくれただろう、などと楽しい想像をしました。
後半の曲目も楽しいものばかりでした。
今度は金管や打楽器なども加わり、さすがの大音量。
日頃なかなか演奏することのないナンバーの数々ですし、歯切れのよいリズムも相まって、
吹くごとにノリノリになり、心から楽しく演奏できました。
アンコールに演奏したのは、ボズ・スキャッグスの「ウィ・アー・オール・アローン」。
私にとっては青春の思い出の曲で、しっとりとしたロマンティックな気持ちも味わえました。
打ち上げの会場では、お心づくしのおもてなしと、
思いもかけない「ハッピー・バースデイ」のコーラスにジーンとしてしまいました。
常任指揮者の栗田哲海さんから、「山形さんが、団員のほうに入ってきてくれたことが本当に良かった」と
うれしいお言葉をいただきましたが、私こそ皆さんに温かく受け入れていただき、
文字どおり息を合わせて音楽を作れた喜びを強く感じました。
そしてもうひとつ、
無事戻ってきた大切なフルートで思う存分吹ききったことに、
喜びが更に重なった、初夏の1日でした。
市民吹奏楽団として12年に渡り活動を続けてこられた、
宗像シンフォニックウィンズの演奏会に、
ゲストとしてお呼びいただいたからです。
プロの管楽器奏者が中学や高校の吹奏楽部出身である割合はとても高いのですが、
私はそうではなく、初めて吹奏楽の経験をしたのは芸大の授業でのことでした。
ですから、学校時代から吹奏楽で心をひとつにして合奏をしてきた人たちを
羨ましく思ってきましたので、今回お仲間に入れていただいて、
とてもうれしく思いました。
曲目は前半にモーツァルトのフルート協奏曲第2番、後半はガラッと雰囲気が変わり、
「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」「スター・ダスト」「オーヴァー・ザ・レインボウ」
などのスタンダードナンバーや、クラシックの名曲を軽快なジャズ風に
アレンジしたものなど変化に富んだプログラムでした。
団員さんは学生時代から吹奏楽に取り組み、社会人となった今でも活動を続けていらっしゃる方が殆どということで、
いかに熱の入った練習を重ねてこられてきたかが、
リハーサルの音を出してすぐに、よくわかりました。
オーケストラではなく吹奏楽でのモーツァルトの協奏曲というのは珍しいと思いますが、
団員さんによる編曲ということで、とても得がたい経験をさせていただきました。
弦楽器では苦もなく演奏できる規則的な音の区切れも、
管楽器のタンギングで持続させるのはとても難しいのですが、
お一人おひとりの努力で私も自由に演奏することが出来ました。
今年は生誕250周年のモーツァルト・イヤーですが、もしモーツァルト自身が聞いたら、
どんなにかおもしろがってくれただろう、などと楽しい想像をしました。
後半の曲目も楽しいものばかりでした。
今度は金管や打楽器なども加わり、さすがの大音量。
日頃なかなか演奏することのないナンバーの数々ですし、歯切れのよいリズムも相まって、
吹くごとにノリノリになり、心から楽しく演奏できました。
アンコールに演奏したのは、ボズ・スキャッグスの「ウィ・アー・オール・アローン」。
私にとっては青春の思い出の曲で、しっとりとしたロマンティックな気持ちも味わえました。
打ち上げの会場では、お心づくしのおもてなしと、
思いもかけない「ハッピー・バースデイ」のコーラスにジーンとしてしまいました。
常任指揮者の栗田哲海さんから、「山形さんが、団員のほうに入ってきてくれたことが本当に良かった」と
うれしいお言葉をいただきましたが、私こそ皆さんに温かく受け入れていただき、
文字どおり息を合わせて音楽を作れた喜びを強く感じました。
そしてもうひとつ、
無事戻ってきた大切なフルートで思う存分吹ききったことに、
喜びが更に重なった、初夏の1日でした。
2006年5月27日
山形由美
山形由美