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No.31 いにしえから未来へ

受験生を始めとして数多くの人々が訪れる、大宰府天満宮。
福岡市内から車や電車で約一時間のところに位置する古い都、太宰府市にあるこの神社は、
菅原道真を祀った名所として知られています。
名物「梅が枝餅」を焼く香ばしい匂いに誘われるように梅の木の間を抜けながら
境内を散策していきますと、裏山の一部に
以前にはなかったトンネルの入り口が開いています。
そこに足を踏み入れますと、気分は一挙に時を超えた近未来へ。
動く歩道に沿った壁面に映し出されるさまざまな色彩に見とれるままに進みますと、
なんということでしょう。視界が開け、
目の前に一面ガラス張りの巨大な建物が姿を現すではありませんか。
これが10月16日(日)の開館を待つばかりとなった、九州国立博物館なのです。

それに先立ち、9月23日、24日にはオープン記念のミュージアム・コンサートが開かれ、
多くのお客様で賑わいました。
博物館といえば厚い壁に覆われた重厚な建物が多い中、
この博物館はモダンな外観を持ちながら、大きく吹き抜けになった天井は無数の丸太が組み合わされた柔らかなアーチを描いており、
壁面や床も温かみのある色調にまとめられています。
そしてなによりもガラスをとおして素晴らしい木々の緑と太陽の光が会場から楽しめるとあって、
お客様もくつろいだ表情で聴き入ってくださいました。
自然の景観を生かしながら建設され、内部でも自然を十分に感じることができるという点では、
画期的な博物館のひとつになるのではないでしょうか。
このイベントは、全国で開かれている「文化庁舞台芸術国際フェスティバル」のひとつとしてラインナップされており、
今年のテーマであるアジアとの文化交流の観点から、
ギターの荘村清志さんとのデュオのほか、中国琵琶の孟仲芳(モン・ジュンファン)さんとのジョイントも含めたプログラムが組まれました。
九州という、他のアジアの国々との交流がもっとも盛んであった土地で、
アジアに思いを馳せながら演奏した2日間は、有意義なものでした。
またいつか、こんどは所蔵品を鑑賞するためにゆっくりと訪れてみたいと思いました。
2005年9月25日
山形由美
 
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