Home

山形由美 オフィシャルサイト

Via Arietta


From Yumi

 
 
ミュージック プレイヤー
 

Contact

ご意見、お問合せはメールにて
ご連絡ください。
yumitt@yumi-yamagata.com
 

No.21 水の都からの仲間たち、そして水上コンサート

美しい色が山々を彩る頃となりました。
昨秋の、塩原の紅葉を愛でながらのコンサートを思い起こすと、季節の巡る早さに驚かされます。
皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
私は9月、10月と、目の回るような忙しい毎日を送っています。
コンサートはもとより、テレビ、ラジオ出演、インタビューや原稿書き、
はたまた俳句の番組に出演するため久しぶりで俳句を詠んだりと、
体も五感も精一杯働かせながら過ごしています。

10月に来日したヴェネツィア室内合奏団との共演は、素晴らしい経験でした。
指揮者を持たないアンサンブルですので、
リハーサルは全て自分たちの意見を出し合いながら行います。
その賑やかなこと!
そしてそれを重ねるたびにどんどん曲想が変わっていくさまは、見事なものでした。
それは本番間際まで続きますが、驚いたのは本番中にも発展していくことです。
キャッチボールのように、ときにはサッカーのように音がやりとりされる様子に、すっかり私も引っ張り込まれてしまったようです。
これほど本番中にワクワクしながら演奏できるなどということは、めったにないことでした。
そのワクワク感はお客さまにも通じたようで、会場は大きな興奮に包まれていました。
今回の共演をとおし、私は数々の音楽的発見、大きな刺激、次への意欲を得たように思います。
また再び共演できる日を、いまから楽しみにしたいと思います。

水上に特設された特別ステージで演奏したのは、9月18日のことでした。
たくさんのたいまつが灯され、赤い炎が水面に揺れている幻想的な舞台を、
バレエの草刈民代さん、太鼓の林英哲さんら素晴らしいアーティストの方々とともに踏みましたが、
この市制50年を記念するガラコンサートが開催されたのは、新潟県十日町市でした。
会場、内容ともに実によく考えられ、またそれを市民の方たちが見事に運営されている様子には深い感銘を受けたものです。
その十日町市が、いま大変な地震の被害に見舞われたことをニュースで知った私は、とても人ごととは思えないのです。
長時間に渡るステージを食い入るように見てくださっていた、たくさんの市民の方たちが
いまどうしていらっしゃるのかと、胸を痛めないではいられません。
一日も早い復興を心からお祈りしたいと思います。
2004年10月28日
山形由美
 
Page Top
 

このサイトに掲載されている記事、写真、あらゆる素材の著作権法上の権利はユミットクラブが保有、管理しております。
これらの素材を、いかなる方法においても無断で複写・転写することは禁じられております。
Copyright © Yumitt Club All Rights Reserved.